4巻メモ 19 ミツバ 其の二

扉絵、左から横尾、佐藤、光、三葉が風が吹き込む賑やかな教室でお喋りしている写真
光と三葉の間が破れており、三葉だけ離れ離れになる事を暗示しているよう
手前に写真が舞っており、それぞれ何気ない日常写真
アサガオ、鳥の雛、校舎?、誰かの足
三葉が大切にした瞬間だろうか


だれも自分の事を覚えていなかった、
と言うミツバに絶句する光

散々偉そうに成仏させてやると言ってきたが光自身がミツバの事を覚えていなかった

新校舎に入る二人
外階段を登る

ミツバ
『僕 小学校の時いじめられっ子でさぁ』

女っぽいとか生意気という理由でいじめられていたという

ミツバ『だから中学からは上手くやろーと思ったんだよねぇ

生意気言わないようにして

空気読んで愛想良くして
誰とでもふわっと仲良くして

その結果がこれ
〝存在感のイマイチ薄い地味な奴〟

いじめられはしなかったけどね
友達も出来なかった』

〝僕のこと忘れちゃった?〟と声をかけていたミツバを思い出し、合点がいく光

誰にも覚えていてもらえない、本当の自分を知ってもらえない寂しさから成仏出来なかったか

光、唐突に言う
生意気

ミツバ『は?』

光『女顔
口が悪い
わがまま
声がうるせえ
カメラオタク
たまに暗ぇ
あと猫かぶり』

抗議するミツバの声も聞かず、半分悪口のミツバの特徴を並べる

光、ミツバを真っ直ぐ見て
『〝三葉惣助ってどんな奴?〟って聞かれたらオレはそう答える』

下の名前もばっちり思い出した

うろたえるミツバ

『悪かったな
気づいてやれなくて
一年の頃と全然印象違ぇからわかんなかった
その お前さー…』

また悪口を言われると思ったか、身構えるミツバ

『無理しなくて良かったんじゃねえの
そのまんまで…』

ミツバ、意表をつかれた顔

『確かにイイ性格してんなって思うけど
オレは嫌いじゃねえし』
光ちょっと照れて言う

ミツバ『…今さら遅いよ』

光『…そーだな』


雨が上がっている
ミツバ、引き続き鳥の写真を撮る

ミツバ『源くん
僕がもし生きてたら
僕ら友達になれたかな?』

光、背をむけて
『死んでたって友達になったっていいんじゃねえの』


ミツバに光が差している

光の言葉をじっと聞いている

横尾、佐藤とじゃれる光たちを離れて眺めていた自分を思い出す

嬉しそうな、泣きそうな顔でカメラを構え…

背中を向けている光にピントを合わせ、シャッターを切る


光『お? 何撮ったんだ? 空か?』

ミツバ、満面の笑み



『さぁ?僕にとって価値のあるもの…かな』


不思議がる光

いいからもう行こ、明日現像に付き合ってよと言うミツバ

『そしたらもう…大丈夫だから』

光『! …そうか』

2人、3階の非常口から新校舎に入る

じゃあまた明日、

昇降口で待ち合わせしようとした時

非常口の扉がバタンと閉じる


『ミーツーバーくん』


非常口に袴姿の少年が立っている

『困るなァ勝手なことされるの』

光『花子…?』

ニコッと笑う少年
花子くんと似たオバケ的な笑顔だけどこちらは禍々しい

光(…いや違ぇ 誰だコイツ…!?)

ミツバの顔が強張っている

少年、ミツバに近寄る
『俺になんにも言わずにいっちゃおうだなんて…』

ダメだよ
ミツバのマフラーの破れている部分を掴み、
いきなりミツバの胸に右手を突き入れる
ミツバの胸に大穴があく


ミツバ『え?』

倒れるミツバ、落ちるカメラ

光『何すんだテメェ!』
少年、光の頭を掴み壁に打ち付ける
全く光を見ていない

『ねーミツバぁ
君は俺に願ったよね
〝みんなの記憶に残りたい〟って』
ミツバの髪を鷲掴みにして声をかける

『1人だけで満足?
違うでしょ?』
怯えるミツバ

少年、俺の友達に手を出すんじゃねぇと止めに入った光を見て『…ヘェ』
ようやく光を見た


少年『俺は怪異さ
何か一つを代償に呼び出した者の願いを叶える』

『あまねが叶えるのは生きた此岸の者の願い事

そして俺が叶えるのは死んだ此岸の者の願い事

彼は願って俺は応じた

だから俺は願いを叶える』

ゴトン、と旧式のラジオを置く

『俺のやり方でね』

傍らに黒杖代が付いたマイクが浮いている

マイクに向かって喋る
『サクラ!準備できたヨ』

マイクから七峰桜の声『わかった』

七峰桜の噂
『…こんな噂を知ってますか?
〝昇降口の首折りさん〟

中等部の昇降口に出る
首の折れた幽霊のお話
彼はとても寂しがり屋なので
あなたに話しかけてくるかも知れません

〝ねえ…僕の事忘れちゃった?〟

もしも彼の名前を答えられなかったなら
その時は

首を折られて彼と同じ姿にされてしまうでしょう』

放送室に浮いている目や口と同じものが校内のスピーカーに現れ、噂が流れる
生徒たちが聞いている(その中に横尾もいる)

生徒たちが噂する

ミツバの姿が変わっていく

光『嘘だろ 三葉…』


少年『さあ

これできっと

みーんな君の事忘れられなくなるよ

良かったね

ミツバ!』

ミツバ、天井に届きそうな大きな怪物に変わっている
首が折れている…


旧校舎トイレ、花子くんと寧々が花札で遊んでいる

花子くんのもとに白杖代が寄る
『どうしたの白杖代』

花子くん、顔が青ざめ…
心配する寧々を置き去りに、白杖代を着て逼迫した表情で出て行く
(花札、芒に月を投げてる)


少年『七不思議は

人と怪異の関係を正しく保つと言うけれど

そんなものは必要ない

人も怪異も望むようにあればいいのさ

それで壊れちゃうようなら

壊れた方がいいんだって


そう思わない?』

  • 花子くんは願いを叶える方法を寧々に相談したけどつかさは相談の余地がない。
  • 花子くんが『怖い噂の方がずーっと忘れられないだろ?』と言っていたのは伏線と言っていいんだろうか。
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